2011 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ合衆国における社会科グローバル学習論の展開
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22530987
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
鴛原 進 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (30335880)
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Keywords | 教育学 / 社会科教育 / グローバル学習 |
Research Abstract |
本年度は, 1.アメリカ合衆国におけるグローバル教育の視点からの先行研究の整理 2.アメリカ合衆国における社会科グローバル学習のカリキュラム・単元等の授業の収集,提唱者等の著作等の収集と聞き取り調査を,日米両国内において収集すること 3.収集した実践的側面,理論的側面の分析,類型化,アメリカ合衆国における社会科グローバル学習論の展開を明らかにすること 4.アメリカ合衆国の学会で報告をすることの4点を行った。 1.について,アメリカ合衆国におけるグローバル教育の歴史的展開を再確認し,公的カリキュラムへのグローバル教育の影響に関する部分の研究が必要であることを明らかにできた。 2.について,2回カリフォルニア州の州都サクラメント市を訪問し,過去の同州社会科フレームワーク,郡,学区レベルの公的カリキュラムを収集するとともに,複数の学校を訪問し,社会科グローバル学習の授業を観察し,その実態を調査することができた。 3.について,2.の収集と聞き取りとの関連で,ケンライヒ,メイヤー,パーカーなどと,アメリカ合衆国のグローバル学習の歴史について研究成果を交流し,歴史的に位置づけた。 4.について,The 91^<st> National Council for The Social Studies Annual Conference, College and University Faculty Assemblyにて,Global Education in the East and West : Perspectives from Japan and the United States-An Intellectual History of Global Education in Japan-と題した報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに進めることができている。資料収集については順調であるが,収集すべき資料が次々と明らかになっているためアメリカ合衆国への渡航回数が増え,旅費の割合が高くなった。一方,収集した資料の分類と類型化などに時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
収集した資料の分類や類型化,学習論の展開について,当初の計画通り進めていく。 学会発表を行い,成果を報告し,日米識者の吟味をまじえながら,公開していく。
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Research Products
(5 results)