2010 Fiscal Year Annual Research Report
中等教育における統計的リテラシーのオンライン評価システムの開発
Project/Area Number |
22530990
|
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小口 祐一 茨城大学, 教育学部, 准教授 (70405877)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 和裕 愛知教育大学, 教育学部, 助教 (10400657)
|
Keywords | 統計的リテラシー / 中等教育 / 評価 / 統計的思考力 |
Research Abstract |
本研究の目的は,中等教育において利用可能な統計的リテラシーの評価問題を開発し,生徒がオンラインで回答することができる統計的リテラシーの評価システムを開発することである。平成22年度の目的は,中学生・高校生を対象にした統計的リテラシーの評価問題を開発することであった。 (1)統計の評価問題の整理 アメリカ合衆国で実施されている統計のAP試験(進級実力試験)で出題された問題と,その試験対策用の参考書(バロン出版社AP統計参考書)に掲載されている評価問題を翻訳し,わが国の中学校「資料の活用」領域及び高等学校「データの分析」単元に含まれる内容別に整理した。また,アーティスト・プロジェクト(ミネソタ大学)で用いられている統計的リテラシー,統計的推論,統計的思考力の定義に基づいて,評価問題を分類した。 (2)統計的リテラシーの評価問題の開発 統計のAP試験の問題を参考に,わが国の中学生・高校生にとって身近な問題場面となるように,また,わが国の中学生・高校生が履修する内容かどうかについて留意し,統計的リテラシーの評価問題を開発した。たとえば,問題場面とヒストグラムの形状を対応させる問題で,わが国の中学生・高校生に身近な問題場面を用いたり,同じデータからつくられた箱ひげ図とヒストグラムを対応させる問題で,はずれ値を除いて表記したりした。 (3)研究成果の発表 日本科学教育学会年会(広島大学)において,自主企画課題研究「これからの統計教育の方向性(4):「活用」に向けた授業の具体像と評価について」というテーマで研究成果の発表を行った。 日本数学教育学会数学教育論文発表会(宮崎大学)等で,研究成果の発表を行った。
|