2012 Fiscal Year Annual Research Report
メタ認知の働きを活用した問題解決能力の育成に関する指導法の開発
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22530991
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
加藤 尚裕 淑徳大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (80390300)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 理科教育 / メタ認知 / 小学校 |
Research Abstract |
初等理科教育において問題解決能力を子ども自身が内化し、自らの学習状態を診断的に見つめ、改善するという方略を身につけていくための指導法の在り方として、メタ認知の形成をめざした授業の視点から学校現場での実証的な研究を通して確立し、わが国の初等理科教育の授業改善に資することを目的とした。 本年度は、小学校現場の実証的な研究を通して、問題解決能力の一つとして「学び方アイテム」が問題解決場面において有効であることに気付かせ、メタ認知的知識として「学び方アイテム」を獲得させることと、メタ認知的活動として「学び方アイテム」が機能するようにさせるためのスキルのトレーニングに関する指導法を明らかにした。 ①メタ認知の働きを促進する視点から問題解決能力としての「学び方アイテム」、例えば、「違いはあるかな」「同じにする条件と変える条件は何かな」などを、子ども自らが自発的に利用したり自問自答したりできるようになるための授業モデル案を作成した。具体的には、「学び方アイテム」に気づかせる授業デザイン、そしてそれを意識して利用する授業デザイン、それを使ったときの感覚を評価させる授業デザインを、授業実践を通して作成した。 ②小学校の理科授業として、「学び方アイテム」支援ワークシートを使った指導方法や予想を考えたり実験や観察を行ったりしている場面で利用できるアイテムの指導法を開発した。また、相互教授に関する指導として、学習者同士で「対象レベル」の認知と「メタレベル」の認知を担当させた話し合い活動を行わせ、「学び方アイテム」が問題解決に役に立っていることを理解させる指導法を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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