2010 Fiscal Year Annual Research Report
美術教育に適した評価方法の開発を通した学力に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22530999
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
奥村 高明 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (80413904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤江 充 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00106957)
池内 慈朗 埼玉大学, 教育学部, 教授 (10324138)
直江 俊雄 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (10272212)
新野 貴則 山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (60353380)
村上 尚徳 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (10370082)
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Keywords | 評価 / 国際比較 / 図画工作 / 美術教育 / 学力 |
Research Abstract |
作業課題:英米の評価基準や評価方法の収集(課題I)及び新しい指導要録の評価の観点の検討(課題II) 研究の初年度は主に課題Iに関した事例収集と課題IIに関する理論研究を行った。 課題Iについては、イギリスにおける評価基準表や全米学力テストの事例の収集を行った。その際に、どのようなルーブリックが作成されているか、さらに課題に関する解答類型、パフォーマンス評価の実際、などの具体的な事例の収集に焦点化して行った。その成果の一つとして藤江充と池内慈朗がアーサー・エフランド著・ふじえみつる監訳『美術と知能と感性認知論から美術教育への提言』(2010)としてまとめて出版した。また藤江充が教育科学/国語教育(No.720)に『美術鑑賞における「読解力」-「アートゲーム」と「美術批評」を通して』を発表し、具体的な学習活動と学力の関係について明らかにした。 課題IIについては、平成22年度に公表された指導要録の評価の観点と学習指導要領との関係を分析し、平成23年度以降に計画している特定課題の作成や評価基準表、解答類型の理論的基盤の構築を進めた。その成果の一つとして奥村高明が月刊『初等教育資料』に「図画工作科における指導要録改善のポイント」としてまとめて発表した。さらに、児童画の評価については奥村高明著『子どもの絵の見方 子どもの世界を鑑賞するまなざし』東洋館出版(2010)としてまとめ出版した。また、平成22年度に発表された国立教育政策研究所の特定の課題に関する調査(図画工作・美術)と新学習指導要領で示された内容との関係を問題ごとに分析した。
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Research Products
(6 results)