2011 Fiscal Year Annual Research Report
美術教育に適した評価方法の開発を通した学力に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22530999
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
奥村 高明 聖徳大学, 児童学部, 教授 (80413904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤江 充 愛知教育大学, 教育学部, 特別教授 (00106957)
池内 慈朗 埼玉大学, 教育学部, 教授 (10324138)
直江 俊雄 筑波大学, 芸術系, 准教授 (10272212)
新野 貴則 山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (60353380)
村上 尚徳 環太平洋大学, 次世代教育学部, 教授 (10370082)
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Keywords | 評価 / 国際比較 / 図画工作 / 美術教育 / 学力 |
Research Abstract |
本研究が研究期間内に明らかにするのは以下である。 ・課題I「英米の評価規準や評価方法の検討」 ・課題II「評価基準表の作成と評価方法の開発」 平成23年度は作業課題「英米の評価基準や評価方法を活用した特定課題にもとづく評価事例の作成」をもとに課題1と課題IIを統合的に進めた。 課題Iについては、収集した海外の事例を翻訳・分析し、25年度までに教育現場が応用できる形にまとめる作業が進んでいる。特に直江は英国ナショナル・カリキュラム美術・デザイン科(2007年イングランド版)の到達目標として示されたルーブリックの特色について、学習プログラムとの関連で整理して明らかにした。また池内は、パフォーマンス評価の他教科での解釈をもとに、ハワード・ガードナーの認知的見解から美術教育でのパフォーマンス評価について研究し、海外の事例の研究を行った。 課題IIについては、上記の研究に加えて、奥村と村上が作成に直接関わった文部科学省発行の評価規準の参考資料、さらに国立教育政策研究所の特定課題調査の報告書をもとに、本研究における特定課題を作成し実施計画を立てた。小学校については奥村が、「発想や構想の能力」を測るための特定課題及び評価のルーブリックを作成し、24年度に抽出した小学校で実施予定である。中学校美術科については、村上が特定課題を教員の評価力向上のための研修プログラムとして実施できる形式で作成し、24年度に複数の中学校美術科教諭の研修会で実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題Iに関しては、収集した海外の事例を翻訳・分析し教育現場が応用できる形にまとめる作業が進んでいる。課題IIに関しては、前述の研究に加えて、奥村と村上が作成に直接関わった文部科学省発行の評価規準の参考資料、さらに国立教育政策研究所の特定課題調査の報告書をもとに、をもとに、本研究における特定課題を作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度は、23年度に作成した課題を実施する。小学校図画工作科については抽出した複数の小学校児童を対象に実施予定である。中学校美術科については、複数の中学校美術科教諭の研修会で実施予定である。これを分析することによって、課題I及び課題IIを統合的に達成する。例えば、奥村の作成した特定課題を、分担者池内の所属する埼玉大学の附属小学校で実施し、これをパフォーマンス評価の観点からの分析及びビデオデータ分析等を行うことで、美術教育に適した評価方法を具体化する。
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Research Products
(12 results)