2011 Fiscal Year Annual Research Report
自然系社会教育施設を活用した地域・体験型理科教材プログラムの開発
Project/Area Number |
22531002
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
大鹿 聖公 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (50263653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 崇之 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40403597)
向 平和 愛媛大学, 教育学部, 講師 (20583800)
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Keywords | 社会教育施設 / 教育連携 / 教材開発 / 地域活用 / 体験型プログラム |
Research Abstract |
本研究では、自然系社会教育施設を活用しながら理科教員が主体となって実践する理科教材カリキュラム・プログラムの開発を目指すものである。本年は研究の2年目として、主に以下の3点について研究を行った。 (1)社会教育施設における教育普及活動の現状分析継続 日本国内における社会教育施設や自然野外活動センターなどでの理科を中心とした教育プログラムの実践事例や資料について施設を訪問して収集するとともに、その内容について分析した。具体的な施設として、今年度は10程度の施設を訪問し、昨年度訪問した施設については、具体的なプログラムの詳細な分析を行った。また、それ以外の施設についてもWEB上で公開されている資料を収集して分析した。以上の結果、国内では職員の意識は高いものの内容やプログラムにさまざまな制限があり、学校教育との連携を行う上では、橋渡しとなる組織、団体が必要であること、また連動したプログラムの作成を開発する必要があることがわかった。 (2)理科教材及び教育プログラム開発 社会教育施設から入手した施設が保有する学習素材ならびに地域素材をもとに、理科授業で活用できる教材やプログラムの開発を行った。本年は、植物園、動物園、河川公園、衛生センターと連携し、施設の素材や知識・情報を活用し、理科学習に活用できる教材を開発した。 (3)開発した教材及びプログラムの試行 学校教員や一般の子どもを対象として、開発した教材やプログラムの試行を行った。小学校理科、中学校理科での授業実践の他、社会教育施設における各種イベントや教育プログラムなどを活用し、教材の評価などを行った。その結果、多くの教材は有効であることが示されたが、学校教育と連携する面では、まだまだ改良の余地や課題がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、昨年の実態調査に基づいて、社会教育施設と連携したプログラムの開発に着手した。開発したプログラムについて、実際に学校現場で取り組み可能かを検討するための試行を実施することができ、最終年度に向けての本格的な検討段階へ基礎資料を作成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度、開発した教材やプログラムについて、施設と学校とがより連携できる形での実施について検討する。また、効果的な素材や情報を学校教育の中のカリキュラムの中にどのように組み込んでいくかについて、学習指導要領や教科書を用いた学校現場に基づいたプランを構築していくために、教員と施設職員と連携してすすめていく。
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