2010 Fiscal Year Annual Research Report
初等中等教育におけるテクノロジーに関する教育カリキュラムの再構築
Project/Area Number |
22531009
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
安田 健一 茨城大学, 教育学部, 教授 (50361283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹野 英敏 茨城大学, 教育学部, 教授 (80344828)
大谷 忠 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80314615)
安藤 明伸 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (60344743)
谷田 親彦 広島大学, 教育学研究科, 講師 (20374811)
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Keywords | 教科教育学 / カリキュラム構成・開発 / 科学技術リテラシー |
Research Abstract |
「技術教育の内容」と「技術的素養」を質問項目として,小・中・高校生及び大学生の意識を分析・把握するために,全国的規模の質問紙調査を実施し,「技術教育の内容」の意識が「技術的素養」の意識に及ぼす影響や関連性の分析を行うことを目的として本年度は,以下の通り検討した。 1.調査項目の検討 (ア)「技術教育の内容」に対する意識,(イ)「技術的素養」に対する意識,(ウ)「技術教育の内容」と「技術的素養」の関連性の認識として検討した。 2.調査票の作成 調査票は,日本産業技術教育学会が開発した調査票を元に小学校,中学校,高等学校,大学版を作成した。 3.調査依頼・実施 調査対象者を本年度は大学生のみとし,全国の大学に依頼をし,28大学から2434名(有効回答率95.4%)を収集した。 4.暫定結果の概略 (1)技術的素養に対する自己評価では,技術的な課題解決場面での創造・工夫や安全性の判断などの資質・能力の習得意識が高く,技術や製作品の評価や,技術への倫理観などに対する自己評価は比較的低く示された。 (2)技術教育の内容に関しては,技術と社会や環境との関連や,技術に関する安全管理に対する学習内容の有効性が高く認識され,構想・設計に関する学習内容の有用性が比較的低く示された。 (3)技術的素養に対する自己評価や,技術教育の内容に対する有用度の回答傾向は,日本産業技術教育学会の昨年度調査結果と類似していたが,肯定的な回答の割合は全般的に減少していることが示された。
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