2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22531018
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小山 茂喜 信州大学, 全学教育機構, 教授 (10452145)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 教育学部 / 民俗学 / 国際交流 |
Research Abstract |
これまでに行われてきた教育実践等の再検討や素材研究を基に、教材研究のあり方や授業設計について、現場の先生方の手引書になるようなものの開発を目指した。特に、地域文化の継承という観点では、アンケート調査の結果から、以前にも増して教員の教材開発能力の向上が課題であることが明確になっていることから、地域素材の教材化の手法も明示した手引き書の性格も併せ持つ指導計画の作成を試みた。また、東日本大震災で「釜石の奇跡」として再認識された「てんでこ」のように、先人の知恵をきちんと継承し、常に行動化できる姿勢を育成することが、防災教育視点から重要であることが指摘されていることから、口承が語る先人の知恵による「命を守る」一人一人の行動のあり方の育成について教科書分析等を行い、地域素材の教材化のための研修のあり方や複数の教科学習の関連性を意識した指導のあり方などを盛り込んだ指導計画や研修教材「きょうどに伝わるねがい」「郷土を拓く井水」「災害の言い伝えをまとめよう」(小学校第4学年社会)「自然災害を防ぐ(天龍川の洪水)」(小学校第5学年社会・理科)「小森の石土手」「善光寺大地震」(小学校第6学年社会)「諸藩の改革と幕藩体制の揺らぎ(八町銀山開発)」(中学校社会科)を作成し一部実践を試みた。さらに、地域素材にかかわる情報を教員が共有できていないという実態から、地域素材を知る糸口となるデータベースを開発し、そこに素材の教材化の視点を明示すことで授業改善に結びつけようと、現場の教員が発掘した地域素材や、教材化し授業実践したデータを登録してもらう仕組みを組み込んだ教材データベースを開発し公開した。(http://kyoushoku.shinshu-u.ac.jp/smap/modules/culture/)
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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