2014 Fiscal Year Annual Research Report
人格教育に基づく問題解決型の道徳授業の開発と実践に関する研究
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22531019
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
柳沼 良太 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30329049)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 道徳授業 / 人格教育 / 問題解決型 / プラグマティズム / 道徳科 |
Outline of Annual Research Achievements |
人格教育に基づく問題解決型の道徳授業としてこれまで開発し実践してきた研究成果をまとめ、国内外の学会等や紀要等で発表した。この指導方法が道徳的な思考力や判断力を高め、道徳的習慣や道徳的行為につながる指導法となることを多角的に考察した。 先ず、道徳の教科化と関連づけて、人格教育に基づく問題解決型の道徳授業について考察した。日本道徳教育学会の紀要『道徳と教育』では、論文「特別の教科 道徳への期待と課題」と題して2015年3月に発表し、共著『道徳の時代をつくる!―道徳教科化への始動―』では編著者として2014年7月に刊行した。2014年7月の日本道徳教育学会では、「諸外国を参考に『特別の教科 道徳』を設計する―アメリカの人格教育から―」を発表した。 次に、アメリカの人格教育と日本の道徳教育の特徴と指導方法を比較検討した。論文「日米の道徳教育に関する比較考察―目標、内容、指導法、評価を中心に―」を大学紀要で発表し、Association for Moral Educationにおいて「Comparative Study on Japanese and American Moral Education」を発表した。日米の比較から、子どもの道徳性の認知的側面、情意的側面、行動的側面を総合的に育成する問題解決型の道徳授業が有効であることを考察した。 第三に、人格教育に基づく問題解決型の道徳授業をいじめ問題等に対応させて検討した。大学の研究紀要に論文「いじめ問題に対応する道徳教育の開発・実践」を2015年に発表し、岐阜県可児市における小・中学校での道徳授業の実践例を示した。また、いじめ問題に対応する道徳教育の在り方について、「認知・情緒・行動をバランス良く取り入れた道徳授業」と題した公開シンポジウムで発表した。同様に、人格教育に基づく問題解決型の道徳授業をカウンセリングやスキルトレーニングと関連づけて、「道徳教育とSEL」と題して公開シンポジウムで発表した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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