2012 Fiscal Year Annual Research Report
「優れた」小学校キャリア教育実践プログラムの開発研究
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22531032
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
三村 隆男 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10324021)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | キャリア教育 / 小学校教育 / シチズンシップ教育 / 小中連携 / キャリア形成 / 生活綴方 |
Research Abstract |
1.国内外の「優れた」小学校キャリア教育実践の紹介:「優れた」キャリア教育実践を可能にする教育内容や教材開発の視点で実践を調査し、今年度は4つの優れた実践(栃木県、東京都、ドイツ・フランクフルト市、沖縄県)を冊子『進路指導』を通して紹介した。特に、荒川地区の二小学校、一中学校の研究を通し、小中連携の「優れた」キャリア教育の実践として、中一ギャップを克服するための移行支援の授業開発を行い、一定の成果を得た。 2.「優れた」小学校キャリア教育実践の歴史的考察:「優れた」キャリア教育実践について、戦前に実践された生活綴方教育運動としての「北方教育」を通して考察を行った。その結果、「北方教育」が尋常及び高等小学校を通し実践した書くことによる生き方の教育の創造は、現在にも通底する「優れた」書くことを通した自己理解の要素が内在することを明らかにした。この成果は早稲田叢書32『書くことによる生き方の教育の創造~北方教育の進路指導、キャリア教育からの考察』(学文社、2013)に単著としてまとめた。 3.海外調査研究及び翻訳:イギリスのロンドン大学訪問を通し、教員養成における教師キャリアの形成について研究を深めた。キャリア教育を推進する教師にとって、自らのキャリア形成を自覚することで、教室でのキャリア教育実践が充実するといった仮説からの訪問である。一方、イギリスの学校を訪問し、キャリア教育につながるシチズンシップ教育やWRL(work-related learning)の実践について理解を深めた。以上の研究実績に加え、優れたキャリア教育実践を可能にするための教師のキャリア形成に今後研究をシフし、教師の専門性開発やキャリア教育研修会のプログラム開発の準備段階として教師のキャリア発達の局面を取り上げた『教師というキャリア』(雇用問題研究会、2013)との翻訳を発刊した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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