2011 Fiscal Year Annual Research Report
社会奉仕体験活動の展開におけるステークホルダーへの説明責任に関する実用的研究
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22531033
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
宮崎 猛 創価大学, 教職研究科, 准教授 (50440227)
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Keywords | インパクト評価 / ステークホルダー / 説明責任 / サービス・ラーニング / 社会奉仕体験活動 / 互恵関係 |
Research Abstract |
I.文献調査 前年度は国内の諸文献ならびに国内諸機関に対する本研究テーマにかかわる調査を行った。2年目の本年度はこれらの調査結果や研究成果を前提として、米国における調査を行った。調査対象として、当地における社会奉仕体験活動であるサービス・ラーニングに着目し、各種データベースの検索によって、学校教育における地域諸機関との連携を伴う体験活動の際に必要とされる説明責任に関する諸文献を収集した。同時にパフォーマンス評価の理論や実践などの諸資料を収集した。特に米国高等教育において、先進的にサービス・ラーニングを展開しているインディアナ・パーデュ大学(IUPUI)サービス・ラーニングセンターが発行する諸文献に注目することとなった。 II.国外実施調査 文献調査をもとに年次後半には米国においてサービス・ラーニングにおける生徒・学生の諸活動に関する外部への説明責任がどのように行われているかについての実地調査を行うこととなった。また、二年間の研究成果に基づく研究発表(講演)をインディアナ大学で行った。 1インディアナ大学ココモ校実地調査4月30日 2インディアナ・パーデュ大学(IUPUI)サービス・ラーニングセンター実地調査8月26日 3IARSLCE(サービス・ラーニング学術学会・シカゴ)資料収集11月2日~3日 4NCSS(全米社会科教育学会・ワシントンDC)研究発表ならびに資料収集12月3日~4日 5インディアナ大学ココモ校における講演3月5日 6インディアナ州内小学校、ミドルスクール、高等学校実地調査3月6日~8日 III.プロポーザル作成(3月) 本研究の研究協力員であるサービス・ラーニングクリアリングハウスの伊藤章事務局長とともに、本年度までの研究成果の概略をまとめ2012年9月に行われるIARSLCEの研究大会(米国・ボルティモア)における研究発表のプローザルを作成し、提出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた調査研究について、一部先方の事情により実施できない機関もあったが、概ね調査を終えることができた。また、米国における研究会、学術学会において、その成果の一部を公表し、途中段階における研究成果を検証することができた。こうしたことから現状、概ね順調に推移しているものと捉えている。現在、残余の調査研究を進めるとともに、研究のとりまとめの段階に入っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
米国において予定していた調査研究については、当初予定していた機関において、調査が進められなかったり、計画していたデータを入手できなかったりしたなどの状況があった。しかしながら、そうした事態に対しては、他の調査研究を活用したり、当初予定していなかった調査機関への調査を新たに加えたりすることで補うことができるものと考えている。
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