2011 Fiscal Year Annual Research Report
特別活動における共感性育成プログラムの開発研究-人間関係を育む学級活動の再構築-
Project/Area Number |
22531039
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
松岡 敬興 桃山学院大学, 経済学部, 准教授 (10510539)
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Keywords | 教育学 / 特別活動 / ガイダンスプログラム / 共感性 / ロールプレイ / 人間関係形成能力 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、児童・生徒の発達段階を踏まえつつ、人間関係形成能力(自他の理解能力、コミュニケーション能力)の育成をめざし、共感性育成プログラムの開発に取り組んだ。それは生き方教育の視点から、進路指導を系統的・計画的に進めるうえで、小・中学校間における教育の連続性に着目したガイダンスプログラムの開発が望まれていることに依拠する。そこで共感性を育むために、授業の展開場面でロールプレイを用いて、体験を通して新たな気づきを促す教材開発に努めた。その際、これまでの研究成果(中学校教育現場における教育実践、若手研究[スタートアップ],H20-21、ひらめきときめきサイエンス,H21)を再吟味のうえ、プログラムの開発に生かした。 そして新たな教材として「涙のカムバック」を改訂するとともに、授業プログラムの内容についても再編成した。そのときロールプレイの教育効果として、児童・生徒の共感性および自己理解・他者理解が深められる点を重視しながら作業を進めた。児童・生徒一人一人が、判断を要する葛藤場面に身を置き、自ら心をゆさぶり、相手の立場や心的状況を踏まえつつ、能動的に考え、判断し、表現に至る行為内容を高めるまでのプロセスを明確にできた。 また研究協力者の勤務校において、生徒が自己理解・他者理解を深め、自尊感情の向上をめざした研修会にも参加し、教育現場が直面している教育課題(教育相談)について情報収集にも努めた。 加えて海外学校訪問調査(ドイツ:Nelson-Mande la-Oberschile校における「社会性の学習」,「学級会」,「生徒協議会」、Realschule am Oberen Schloss校における「学級会」,「民主主義教育」、Grundschule Sud Landau校における「児童会」,「学級会」)を通して得ることができた取組のよさを、教材化のプロセスにおいて盛り込むことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
小学生高学年段階を対象とするガイダンスプログラムの開発については、これまでの取組(中学生を対象とする教育実践)やドイツにおける学校調査(民主主義の教育,「朝の輪」,「児童会活動」)を踏まえながら、新たに改善を加えることができた。今後、本プログラムを用いた授業実践を行うべく、早急に学校教育現場との調整を入念に済ませ、教育実践を通した教育効果について分析・検討を加える。
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Strategy for Future Research Activity |
アメリカにおけるスクールカウンセリングや進路指導、あるいはWHO(世界保健機関)が示すライフスキル教育プログラムなどを参考にしながら、小学校高学年および中学校段階を対象とするガイダンスプログラムの開発をさらに進める。その際、国内・海外における同様の教育実践を調査し、そのよさを教材化において組み入れる。 開発したガイダンスプログラムを用いた授業実践を研究協力者と行い、その教育効果について分析・検討を加え、更なる改善に向けた取組を展開する。学校教育現場で活用できる複数時間構成のユニット型の授業プログラムとして汎用できるように、教員を対象にした研修の場を設けその普及を図る。
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