2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域の教育・文化施設における絵本の「体感型読書」プログラムの開発的研究
Project/Area Number |
22531043
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
伊崎 一夫 環太平洋大学, 教育学部, 教授 (10574113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 美紀 環太平洋大学, 教育学部, 准教授 (60570950)
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Keywords | 絵本 / 読み聞かせ / 音楽 / 美術 / 芸術 / 学校 / 地域連携 |
Research Abstract |
前年度の実践では、プロジェクターで絵本を映し出し、朗読に音楽を合わせる、という手法を取り入れたが、今回はプロジェクターに映し出す要素や合わせる音楽に、ボディーパーカッションの要素を効果的に先鋭化させることで、より「体感型読書」のもつ可能性を探るプログラムを実践した。その際、絵本として取り上げる素材については、日本の民話である「ももたろう」とした。「ももたろう」には、様々な改題があり、絵も多様であることから、対象とする絵本を1種類に限定せず、数種類を並行してプログラム開発を行った。 実践については、協力施設として前年度実践を行った小学校などとの協議をふまえ、前年度の実践との違いをそのねらいと共に説明し、設定した枠組みへの認識を共有することに努めた。その上で、協力施設ごとの特性を生かした「体感型読書」プログラムへと先鋭化させることを行った。 先鋭化させたプログラムの実証のため、前年度以来実践協力校となっている小学校、また大学での親子向けイベントにおいて実践を行った。その際、事情の許す範囲でアンケート調査を行い、核となる枠組み設定の検証と確認を行った。さらに、協力施設の分類される施設機能の特性と、個別の状況における特性との違いにより、体感型読書の核をとり巻く「個別の対応」のレヴェル分けを行った。その結果、連続して行われる個々の現場において実現可能な体験型読書のシステムのモデル構築を行った。 上記のプロセスを経て、予定されていた関連学会である日本国語学会、日本音楽学会において中間成果を発表した。さらに、文章としては大学内の紀要をはじめ、雑誌などで成果の一部を紹介した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
実践研究が、計画通り行われており、その愛のアンケート分析を行うなど、成果の分析が的確に行われていること。また、その分析をふまえてさらに新しいプログラム開発が計画され、実践研究が遂行されているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度となる本年は、新たな研究の新たな展開を見据え、プログラムの枠組みを確実に構築すること、またその成果を著作物にまとめることを計画している。そのためにも、アンケート結果の推移、プログラム開発過程を開示すべく整理・まとめる作業を遂行する所存である。
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Research Products
(3 results)