2010 Fiscal Year Annual Research Report
特別ニーズ教育へのブレンディドラーニング応用のための利用者も出るとユーザビリティ
Project/Area Number |
22531050
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
熊井 正之 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 教授 (60344644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 信一 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 教授 (50210969)
中島 平 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 准教授 (30312614)
内田 愛 富士常葉大学, 保育学部, 助教 (60509230)
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Keywords | 特別ニーズ教育 / ブレンディドラーニング / 利用者モデル / ユーザビリティ |
Research Abstract |
1.障害学生・生徒へのブレンディドラーニング要望調査・・・障害種・程度、障害の有無と必要な支援の種類・程度の関係を検討するために、広汎性発達障害学生への全国質問紙調査で使用した項目を他の障害(運動障害等)の学生・生徒と関係者に示して項目への意見、新規に必要な項目等について調査(予備調査)した。調査項目はa)支援内容「授業の録音録画許可」、「反復学習用の授業ビデオの提供」、「eラーニング教材の提供」、「教室授業と同じ内容を独学するシステムの提供」等の必要性、b)その他の必要な支援、c)受けている・受けたことがある支援、d)受けた支援への満足度、e)フェイス項目(学年、学校種・専攻種、障害種・程度等)。さらに、予備調査の結果を受けて加筆・修正した項目で構成した質問紙による本調査を、対象者の同意を得て実施した。今回の本調査では、広汎性発達障害以外の障害をもつ学生・生徒、障害をもたない学生を対象として実施した。 2.障害事例へのブレンディドラーニング応用の試行とユーザビリティの包括的分析の試行・・・障害事例の日常的学習場面への参与観察と半構造化面接から困難さと支援ニーズの把握を開始した。現有のeラーニングシステムを使用したブレンディドラーニングのサンプル教材を実験的に提供し、これまで用いてきた人間中心設計の定性・定量的手法に新たに生体測定手法を組み合わせ、ユーザビリティの包括的分析の試行を開始した。具体的には、i)Performance-related measurements、ii)知覚活動測定法、iii)生体測定手法、iv)評定尺度法を用いた。今後は応用と包括的分析の試行を継続しつつ、障害学生・生徒における典型的利用モデルのプロトタイプ構築を目指す。
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