2012 Fiscal Year Annual Research Report
外部専門家の活用による特別支援学校教員の専門性の向上
Project/Area Number |
22531054
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Research Institution | Tokoha Gakuen University |
Principal Investigator |
柳本 雄次 常葉大学, 教育学部, 教授 (30114143)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 外部専門家 / 特別支援学校 / 自立活動 / 連携・活用 / 肢体不自由教育 / 教員専門性 / 授業改善 / 校内体制 |
Research Abstract |
外部専門家の活用による特別支援学校教員の自立活動指導における専門性向上を図るため,学校側と専門家側の条件を明確にすること,実践過程を分析することにより外部専門家との連携・活用のあり方を究明することを目的にした。 (1)専門家との連携・活用に関して,外部専門家ではなく,学校に常勤の形態で専門家を配置する地域・特別支援学校の関係者を対象にその概要や成果を聞き取り調査し、比較検討を行った。その結果,①学習場面に即した指導・助言を日常的に受け,授業に有効に活用し,実践の評価・改善につなげることができる,②同僚として他の教員とチームを組織し学校の自立活動の教員の専門性向上を図ることができるなどの成果がみられた。他方,外部専門家と比して,内部の専門家は日常性・同僚性による心理的距離の近さからくる弊害が危惧され,専門家の配置形態についてはなお検討の必要がある。 (2)外部専門家の活用・連携レベル・タイプによる教員の専門性向上の効果等に関して協力校の実践過程を分析した。その結果,レベルでは外部専門家の役割機能として①診断・評価に関する情報提供や研修会,②指導計画・方法に関する指導・助言,③協働での指導実践・ケース会の各レベルが程度に差はあれ実現されていたが,タイプでは①専門職種ごとの独立型,②専門職種間の相関型,③専門職種を超えた融合型のタイプに分類された。このことから学校・地域の特性に応じた専門家との連携モデルを構築する必要性が示唆された。 (3)日本特殊教育学会大会において自主シンポを開催して,検討協議を行った。協議の中で,外部専門家の連携・活用には障害種別というよりは児童・生徒のニーズ及び教員の意識における差異が大きいこと,また,専門家が自立活動の時間に児童・生徒の直接指導する事例から専門家と教員の専門性,医療と教育の機能・役割を明確にする必要性があることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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