2014 Fiscal Year Annual Research Report
按摩マッサージ療法のエビデンスに基づいた職域の開拓:緩和ケアチームへの参入
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22531058
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
殿山 希 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (50341756)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 医療・福祉 / 補完代替医療 / がんサバイバー / 按摩マッサージ / ランダム化比較試験 / 身体の自覚症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.パーキンソン病患者に対する按摩療法の効果の研究:前年度までの臨床研究を論文にまとめて発表した。 2.がんサバイバーに対する継続的按摩療法の効果(ランダム化比較試験の継続):がんサバイバーに対する継続的あん摩療法の効果の検証を目的に、平成24年11月2日より開始したランダム化比較試験は、開始当初の予定通り2年間(平成26年11月1日)で終了することができた。主要評価項目は、Visual Analogue Scale (VAS)により測定した身体の自覚症状の強さの変化とした。副次的評価項目として、Hospital Anxiety Depression Scale (HADS)による抑うつと不安の変化とした。対象数は40人。ランダム化により、あん摩継続群(毎週1回40分のあん摩施術を8週間合計8回継続的に受け、初回施術前と最終回施術前に測定を行う)・経過観察群(8週間の試験期間の始めと終わりに測定を実施)それぞれに20人が割り付けられた。試験終了後、速やかに医療統計学者によりIntention-To-Treatの原則に従って第1次統計解析(年齢および施術前値を共変量とした共分散分析)を行った。 その結果、あん摩継続群では、あん摩最終回の施術前値は初回の施術前値より-21.5低減した(95%信頼区間:-30.1 to -12.8, 施術前値50, 年齢50歳における最小2乗平均)。一方、経過観察群では、試験終了日の値は試験開始日の値より0.8増加した(95%信頼区間:-7.7 to 9.2)。上記の変化量に対する仮説検定の結果、両群間に統計的有意性が認められた(F値=13.8, p=0.0007)。一方、HADSで測定した抑うつスコア・不安スコアについては、両群間に有意差は見られなかった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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