2010 Fiscal Year Annual Research Report
特別な教育的ニーズのある子どもの社会適応の類型モデルと支援パッケージの開発
Project/Area Number |
22531061
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
名越 斉子 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (30436331)
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Keywords | 社会適応スキル / アセスメント / 支援 / 発達障害 / 知的障害 / タイプ |
Research Abstract |
本研究では、[社会適応能力検査]の結果に基ついて、特別な教育的ニースのある子どもの社会適応の類型モデルを作成し、各類型の特徴や支援のポノントを明らかにすることを第1の目的としている。これについては、ワーキンググループでの臨床事例研究の結果、知的障害の有無×自閉症の有無の4類型を基本に、養育環境ならびに性格傾向を加味した類型が候補となった。 本研究の第2の目的は、社会適応支援プログラムを開発し、「社会適応能力検査」を用いた実態把握から目標や課題の設定、支援後の評価に基づく改善(PDCAサイクル)を促進する「社会適応支援パツケージ」を完成させることにある。にれについては、まず、「支援前のアセスメントシート」を作成した。ICFの心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子と個人因子の1500項目や臨床経験をもとに、社会適応スキルの獲得や支援に際して考慮すべき事項を収集し、K-J法を用いて、(1)知能の特性(4項目)、(2)障害の特性(9項自)、(3)その他の個人特性(7項目)、(4)環境の特性(養育者5項自、家族関係4項目、所属集団5項目、地域社会5項目、資源2項目、計21項目)の全37項目で構成される。類型化に用いる情報にもなる。次に、社会適応支援のステッブと方法をデータベース化し、「文援実例集」の作成を進めている。実例集では、社会適応能力検査の4スキル(言語、日常生活、社会生活、対人関係)に設定きれている下位領域や下位領域を構成する項目レベルにおける課題の細分化、支援上の留意点、具体的な教材などを示す予定である。各種支援プログラムやワーキンググループの臨床経験、特別支援学校や通級指導教室、専門機関における実践から事例を集めている。 なお、次年度から各類型の子ドも、に本プロブラムを試行し、変化を追いながら類型の特徴を確認し、プログラムの改良も行う予定である。そのための研究協力学校・学級等への依頼を行い、協力承諾をえることができた。
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