2010 Fiscal Year Annual Research Report
縞視標を用いた重度・重複障害児に対する教育的視力評価に関する研究
Project/Area Number |
22531070
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小林 秀之 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (90294496)
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Keywords | 縞視標 / 教育的視力評価 / Lea GRATINGS / 重度・重複障害児 |
Research Abstract |
「縞視標による視力評価に関する基礎的研究」とし,Lea GRATINGS視標を重度・重複障害児の教育的視力検査を用いる上での活用方法を検討した。この検査の視力測定距離は,29cm,57cm,86cm,114cmであるが,発達年齢が低いこと,森実DOT CARDの使用が難しい子どもへの適用をイメージし,視距離は最長で57cmまでとすることとし,さらに規定の検査距離以外も採用することとした。 これにより,29cmの視距離で1.0パドルを用いることにより0.015(以下,29cm-1.0:0.015のように表記),36cm-1.0:0.02,43cm-1.0:0.025,29cm-2.0:0.03,36cm-2.0:0.04,43cm-2.0:0.05,29cm-4.0:0.06,36cm-4.0:0.08,43cm-4.0:0.1,36cm-8.0:0.15,43cm-8.0:0.2,57cm-8.0:0.25が測定できる。ただし,対象とする子どもの集中力や慣れが生じないように短時間で検査を終了させるためには,通常の視力検査のように低い視力値から順次行うこととはあまり効率的ではない。まず,29cmの視距離による検査でスクリーニングし,その後に検査距離を変えて保有している視力値を測定することが望ましいと考える。以上から,Lea GRATINGS視標を用いて重度・重複障害児に対して学校教育現場で活用されている検査視標とほぼ同じ教育的視力検査が可能となることが示されたが,今後は実際的に活用できるか否かを丁寧に検討していく必要がある。
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