2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22540029
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
古澤 昌秋 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50294525)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 相対跡公式 / 保型エル函数 |
Research Abstract |
次数2のジーゲル尖点形式のスピノルL函数の,函数等式の中心における特殊値と,Fourier係数の有限和を関連付ける明示公式を与えるBoechererの予想,及びその一般化を証明することを究極の目標とする相対跡公式,についての研究を引き続き行った.第一と第三の相対跡公式についての基本補題の,Hecke環全体への拡張を証明する論文の電子版は,2013年2月に公開された.この論文は,Kimball Martin, Joseph Shalikaとの共著である.また,この結果の応用として,Martinとの共同研究として考察した,第一の相対跡公式のsimple relative trace formula versionについて,前年度に得られた結果よりも,制約条件を大幅に緩めることができた.これに関しては,Martinの夏期2ヶ月間にわたる,大阪市立大学への滞在が大変有益であった.この結果の共著論文を完成し,投稿した. 上記の研究と並行して,森本和輝との共同研究を,前年度に引き続き行った.GL(2)と定符号の特殊直交群のテンソル積L函数の特殊値の代数性,に関する結果について,特殊直交群の無限素点での表現の任意有限次元表現への拡張,及び,代数性の他のcritical pointでの値への拡張について,考察した.進むべき方向性が明確になったので,研究を完成させ,近日中に論文としてまとめる予定である. 前者の研究成果については,2013年1月の京都大学数理解析研究所での研究集会において発表した.後者の研究成果については,2012年7月にインドのプネで開催されたPan Asian Number Theory Conferenceにおいて発表した.国外の研究者達にも関心を持ってもらえたのではないかと思う.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)