2010 Fiscal Year Annual Research Report
時間遅れを含む微分方程式系の大域的安定性とその医学への応用
Project/Area Number |
22540122
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
竹内 康博 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (20126783)
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Keywords | 応用数学 / 解析学 / 関数方程式論 / 生態学 / 時間遅れ / 安定性 |
Research Abstract |
(1) 感染症の伝播を記述する数理モデルにおいて,感染症伝播関数を従来用いられていた関数形を特殊な場合として含む一般的な関数形に拡張して,数理モデルの定性的な性質を解明した.感染症が拡大する条件が伝播関数形によらず基本再生産数で決定されることを明らかにした.このことにより,個々の感染症の伝播形式ではなく,基本再生産数を求めることが感染症防御のために重要であることを明らかにした(Journal of Mathematical Biology). (2) HIV感染症における時間遅れの影響を検討した.HIVがCD4T細胞中で複製されるまでの時間やの免疫反応が惹起されるための時間遅れを考察した.その結果このような時間遅れを導入してもHIVダイナミクスは基本再生産数で定性的に決定されることを示した.このような性質は一般化された非線形関数を仮定しても成り立つことが示された.(Bulletin of Mathematical Biology, July, (2010) 72,5 : 1192-1207, SIAM Journal on Applied Mathematics. Volume 70, Issue 7, pp.2693-2708 (10 August 2010)).
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Research Products
(17 results)
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[Presentation] Paradox of vaccination2010
Author(s)
Yasuhiro Takeuchi
Organizer
International Workshop on Mathematics for Biology
Place of Presentation
Posco International Center, POSTECH, Korea
Year and Date
20100712-13
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