2013 Fiscal Year Annual Research Report
ゲーム木における固有分布一意性の破れ:計算資源限定マルチンゲールによる研究
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22540146
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
鈴木 登志雄 首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (30235973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
隈部 正博 放送大学, 教養学部, 教授 (70255173)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アルゴリズム / 応用数学 / 情報基礎 / 数学基礎論 |
Research Abstract |
本研究の平成24年度までの成果および畠山友司氏との共同研究の成果を融合・発展させ、凸四辺形の複雑性の最小記述量に関する成果を得て、それを論文にまとめた。この結果を平成25年8月にロンドンで行われた工学の研究集会で発表した(World Congress on Engineering 2013、Imperial College London)。論文は同研究集会のプロシーディングスに収録された。同研究集会のウェブサイトにおいて論文電子版が公開されている(http://www.iaeng.org/publication/WCE2013/)。 また、平成25年5月に東京大学本郷キャンパスでELCワークショップが行われた。このとき、資源限定マーティンゲールについて講演を行った。講演のスライドは集会主催者のウェブサイトで公開されている(http://www.ac.auone-net.jp/~bellp/slide/forcingcomplexity20130514a.pdf)。その後、平成26年2月に東京工業大学大岡山キャンパスでCTFM2014という数理論理学の研究集会が行われた。このとき、上記の講演を改良し、新しい成果に重点を置いた講演を行った。スライド(http://www.jaist.ac.jp/CTFM/CTFM2014/submissions/CTFM2014_booklet.pdf)および講演要旨(http://www.jaist.ac.jp/CTFM/CTFM2014/submissions/Suzuki.pdf)は研究集会のウェブサイトで公開されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度の実績報告書(C-7-1)における「今後の研究の推進方策」通り、工学的応用に関する成果を国際研究集会で発表し、論文を公刊することができた。 また、本研究のこれまでの成果を形式言語理論に応用するための準備的研究活動を行った。より具体的には、鈴木が以前に研究代表者を務めた基盤研究(C)「免疫集合と単純集合の計算複雑さ」(研究課題番号14740082)および、Tomoyuki Yamakami氏が正則言語に関する免疫集合と疑似乱数について近年行った研究を本研究と結びつけるために、鈴木と隈部によって研究動向調査および研究打ち合わせを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は研究成果のとりまとめ・広報に力を入れるとともに、今後に向けて以下の2点に重点的に取り組む。(1)本研究のこれまでの成果と基盤研究(B)(課題番号23340020、研究代表者・田中一之氏)における鈴木の成果を融合・発展させる研究。(2)本研究のこれまでの成果を形式言語理論に応用する研究。
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Research Products
(9 results)