2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22540155
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Research Institution | Yokkaichi University |
Principal Investigator |
小川 束 四日市大学, 環境情報学部, 教授 (90204081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 光生 四日市大学, 付置研究所, 研究員 (80053677)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 関孝和 / 建部賢弘 / 大成算経 / 同文算指 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)『大成算経』の研究について.数学史名古屋セミナーにおいて継続的に『大成算経』を読解し,巻二「雑技」の詳細な研究は終了,巻十九「演段例」もほぼ終了することができた. (2)数学流派の研究について.至誠賛化流の研究については数学の問題の集大成としての『淇澳集』を選択的に読解したが,数学上格段の進展は確認できず,長期間にわたり類型的な趣味としての数学であることが明らかになった. (3)資料編纂・現代語訳・英訳について.『関孝和全集』の編集は第2巻「訓読編」を一応脱稿し,第3巻「資料編」の解題の最終確認段階まで進んだ.特に第3巻には関係資料を網羅的に収集したため1000ページを超える状況となっている.『大成算経』巻二および巻十九の現代語訳は四日市大学の『関孝和数学研究所報告2009-2014』II(2015)pp.201-300,pp.301-380にそれぞれ収録されている(後者は未定稿).資料の英訳としては『大成算経』の巻十九および巻十二を対象とし,2014年に開催したTakebe Conference 2014の報告集(日本数学会)に収録予定で進めている. (4)周辺的研究について.数学史京都セミナーにおいて研究を進めていた『同文算指』の合数差分法とその元となったクラヴィウスのEpitome Arithmeticae Practicaeのregula societatumの比較研究は終了し,その成果は四日市大学の『関孝和数学研究所報告2009-2014』II(2015)pp.5-200に収録された.これはラテン語のテキストと中国語のテキスト対照した上で,それぞれを日本語に翻訳したもので,これほど詳細な対照研究はこれまでなかった.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)