2010 Fiscal Year Annual Research Report
QCDの理解を基盤とした標準模型を超える物理の研究
Project/Area Number |
22540300
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
野尻 美保子 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (30222201)
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Keywords | 素粒子論 / 素粒子実験 |
Research Abstract |
1)LHC実験においては、重たい粒子の生成にともなって、かなりハードなinitial state radiationがおこる。このinitial state radiationはpartonの種類によって異なる分布をとる。このISRの分布を細かく研究し、ハードプロセスとの違いを明らかにした。この分布からISRを除く最適のカットを開発し、超対称粒子の質量のMT2分布に表れend pointを崩壊形式によらずに求める方法を明らかにした。 2)一つのクオークやグルーオンから作られるジェットはケンブジッジアルゴリズムやKTアルゴリズムのジェット構成過程過程で大きな質量変化を伴わない。一方で軽い粒子が2つのパートンに崩壊する場合は、ジェットの再構成アルゴリズムの途中で大きな質量変化を起こす確率が高い。このような過程を研究することで、標準模型の粒子しか存在しない過程を、軽い新粒子が生成される場合を区別する研究を行った。この研究によって軽い質量のスカラー粒子を発見できることが明らかになった。 3)またISRやupstream momentumを離礁して超対称粒子の質量を再構成する研究おwおこなった。
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Research Products
(5 results)