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2011 Fiscal Year Annual Research Report

高時間分解能の大型サンドイッチ型γ線検出器の開発

Research Project

Project/Area Number 22540304
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

田島 靖久  山形大学, 基盤教育院, 准教授 (50311577)

Keywords素粒子実験 / 放射線、X線、粒子線
Research Abstract

本研究では時間分解能向上のために使用するMulti Pixel Photon Counter(MPPC)だけでなく、サンドイッチカロリメータのプラスチックシンチレータ部分の光を効率的に読みだすためにWave Length Shifting Fiber(WLS Fiber)の読み出しについての最適化も重要な要素になっている。
MPPCの読み出しの最適化については本年度も引き続き開発を続けた。増幅器の回路設計、実装について検討を行ってきたが、その結果を評価するためのビーム実験が、震災の影響で実験を予定していた東北大学電子光理学研究センター(ELPH)がまだ復旧しておらず、ビーム実験申請を受理していただけなかったため、現時点では放射線源ソースによる、簡易検証までしか行うことができなかった。
もう一つの重要な要素であるWLS Fiber読み出しの最適化についても同様の影響があったが、本研究で使用するWLS Fiber読み出しサンドイッチ型カロリメータのシンチレータ部はWLS Fiber読み出し荷電粒子検出器と同形状であることを利用して、既に震災前にELPHでの実験が受理されていた「波長変換ファイバーを用いた新電磁カロリメータ用電荷識別用ホドスコープの開発2」(実験責任者 田島)の代替実験で研究を行った。代替実験はSPring-8にて11月に行われ、使用するWLS Fiberに関するパラメータ、ファイバー径、ファイバー間隔、溝加工によるシンチレータ部の光量位置依存性の評価のため光量測定、時間分解能測定の実験を行った。現在データ解析中で、その途中経過を3月に行われた日本物理学会年次大会で「波長変換ファイバーを用いた荷電粒子検出器の開発」(発表者 東北大学 谷口)で光検出器の性能の違いによる位置分解能の差、ファイバー間隔による位置分解能の違いについて発表した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

震災のため、想定していた東北大学電子光理学研究センターでのビーム実験をおこなうことができず、代替可能な実験施設も少なく、ビーム実験をすすめることが困難であったため。

Strategy for Future Research Activity

現状ではビーム実験の実施が困難であるため、放射線源を利用した測定、宇宙線を利用した測定に重点を置くよう、現在実験計画の修正を検討している。宇宙線測定で測定にかかる時間はビーム実験に比べて非常に長い測定時間を必要とし、また位置を決定するための検出器も異なるものを用意する必要があり、その具体的なシステム、手法の確立をいそいでいる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 波長変換ファイバーを用いた荷電粒子検出器の開発2012

    • Author(s)
      谷口 雄亮
    • Organizer
      日本物理学会第67回年次大会
    • Place of Presentation
      関西学院大学
    • Year and Date
      2012-03-25

URL: 

Published: 2013-06-26  

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