2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22540313
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松多 健策 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50181722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 光順 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50218939)
三原 基嗣 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60294154)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ベータNMR / 核磁気モーメント / 電気四重極モーメント / 荷電交換反応 / 偏極現象 / 偏極不安定核ビーム |
Research Abstract |
核スピン偏極した、不安定原子核ビームの生成に関し、極めて有益な実験データが得られ、中間エネルギー領域での核反応機構の理解が進むと同時に、核モーメント測定のための技術的な基盤が確立された。特に、中間エネルギー領域における、荷電交換反応の反応機構が明らかになった。 この結果を基にして、ベータNMRを行い、P-28の磁気モーメントや電気四重極モーメントの観測を行った。磁気モーメントに関しては、精密値を決定し、核構造を明らかにした。電気四重極モーメント観測に関しては、四重極共鳴スペクトルの観測に成功し、プレリミナリーなデータが得られ、将来の精密実験の技術的基盤が確立した。 これらの技術的基盤を基にして、極端に陽子過剰で、ドリップライン近傍にあるCl-31の磁気モーメント測定を目指した。理研のリングサイクロトロンと破砕片分離装置にて、荷電交換反応を利用して、Cl-31を生成、分離し、最終焦点において、NaCl単結晶に埋め込み、予定通りの収量のCl-31の観測に成功した。ベータ線非対称度の観測を行い、周波数スキャンを行った結果、安定したデータが得られた。しかしながら、有意な共鳴の発見には至らず、観測技術の確立までを完了出来た。精密な磁気モーメントの決定は、将来の発展に期待する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)