2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22540326
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
安藤 恒也 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (90011725)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ディラック電子 / ナノチューブ / トポロジカル異常 / ニュートリノ / ベリー位相 / 光学フォノン / ラマン散乱 / 磁気フォノン共鳴 |
Research Abstract |
カーボンナノチューブ及びグラフェンに関する申請者の理論的研究により、グラフェン系の電子状態を取り扱う理論的手法が確率されつつある。この研究をさらに発展させ、単層及び2層グラフェンの電子状態、輸送現象、電子間相互作用、光学的性質の特徴を理論的に明らかにすることを目的とする。取り組むテーマはトポロジカル特異性に起因する現象の解明、トポロジカル欠陥などの電気伝導への効果、サイクロトロン共鳴を含む光吸収と励起子効果、格子振動と電子-格子相互作用の解明を中心とする。また、実験の発展に呼応し、さらに新しいテーマにも取り組む。取り組むテーマは[1]トポロジカル特異性、[2]電気伝導、[3]光吸収と励起子効果、[4]格子振動と電子-格子相互作用である。本年度は以下のような成果を上げた。 [1] 電気伝導: 昨年度,任意のポテンシャル到達距離の散乱ポテンシャルに対してセルフコンシステントボルン近似の手法を拡張した。その方法を用いて弱磁場のホール伝導率を計算した。散乱強度が弱い極限で解析的なホール伝導率の表式を求めた.その結果は,ポテンシャル到達距離が大きい場合にボルツマン伝導率とは異なる. [3] カーボンナノチューブの励起子に対する環境効果を垂直偏向に対して拡張した.その結果,反電場効果により高エネルギー側に移動した明励起子と反電場効果を受けない暗励起子の相対強度が大きな影響を受けることを示した.また,2層ナノチューブにおける層間遮蔽効果を平行偏向と垂直偏向の両方に対して明らかにした.それによれば,層間遮蔽効果は励起子の束縛エネルギーとバンドギャップに逆方向の寄与をし,それらがほぼ相殺する結果,励起子のエネルギーへの効果は非常に小さくなる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)