2012 Fiscal Year Annual Research Report
強相関化合物におけるf電子の遍歴および局在の二重性の解明
Project/Area Number |
22540370
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
眞榮平 孝裕 琉球大学, 理学部, 准教授 (20372807)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 相対論的バンド計算 / f電子系 / 電子相関 / 磁性 / j-j結合 / 希土類化合物 / アクチニド化合物 / 遍歴・局在 |
Research Abstract |
fcc構造とdhcp構造をもつ単体Laについてバンド計算を実行し、Ceに対する相変化に伴う4f電子の局在性と遍歴性について解析を進めた。また、アクチノイド化合物群に対するバンド計算を実行し、5f電子の局在性と遍歴性についても解析を進め、4f電子と5f電子の違いによる振る舞いを明らかにした。特に、これまであまり理論解析が行われてこなかった、超ウラン系化合物の電子構造を明らかにした。これらの物質群の解析結果を基に微視的模型のパラメーターの決定を行った。さらに、新規に発見された強相関電子系化合物EuGa4の電子構造を明らかにした。 (1) La(fcc、dhcp構造)のバンド計算の実行と解析:単体Laの電子構造を明らかにし、それを基にα-CeおよびγーCeの結晶場基底状態を再現するように結晶場ポテンシャルのパラメーター範囲を探索した。この場合、j-j結合描像での1電子ポテンシャルを見積もった。(2) EuGa4のバンド計算の実行と解析:新規に発見された強相関電子系化合物EuGa4の電子構造を明らかにした。(3) 超ウラン化合物のバンド計算の実行と解析を行い、系統的な整理を行った:主な物質としては、PuS、PuSe、PuTe、PuRu2、PuRh2、PuIr2、PuPt2、ThSn3、USn3、NpSn3、PuSn3、PuRh3、PuPd3、PuPt3に対するバンド計算を実行し、電子構造を明らかにし系統的に整理した。(4)SmSn3とLaSn3のバンド計算の実行と解析:LaSn3とSmSn3の電子構造を明らかにし、dHvA効果の実験結果を合理的に説明した。(5)Yb、Y化合物のバンド計算の実行と解析:YbSn3、YbPb3、YPb3、YSn3の電子構造を明らかにし、dHvA効果の実験結果を合理的に説明した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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