2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22540407
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清水 明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10242033)
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Keywords | 非平衡 / 非線形 / 線形応答関数 / 非線形応答関数 / ポンプ・プローブ |
Research Abstract |
非平衡状態を実験的に調べる標準的手法であるポンプ・プローブ型の実験で得られる、プローブに対する応答関数の普遍的性質について、研究した。最近我々が見いだしだ普遍的性質は、プローブに対する線形の応答関数の普遍的性質であった。また、ポシプの周波数ガゼロで、ポンプもプローブも空間変化が舞いことを仮定していた。 これを拡張するために、まず、プローブに対する非線形の応答関数の普遍的性質にまで拡張した。この結果は厳密である。このような、熱・統計力学を(線形応答領域を超えた)非平衡状熊に拡張しながら、非線形応答関数の厳密な普遍的性質を見いだたのは、この研究が初めてである。 さらに、プローブだけでなくポンプも時間変動するケースの、線形応答に拡張した。これにより、時間変化する非平衡状態にまで理論が拡張できたことになる。このような、熱・統計力学を(線形応答領域を超えた)、時間変動する非平衡状態に拡張しながら、線形応答関数の厳密な普遍的性質を見いだしたのは、この研究が初めてである。 これらの拡張により、量子物理学の多くの実験に厳密なき理論が適用できるようになった。
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