2012 Fiscal Year Annual Research Report
コア対流変動・マントル対流・表層変動を考慮した地球回転変動の研究
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22540440
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中田 正夫 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50207817)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地球回転変動 / 磁場変動 / コア・マントル結合 / チャンドラー極運動 / コアダイナミクス / マントル深部レオロジー / マントル対流 / 氷床変動 |
Research Abstract |
本研究においては,[i]「地球磁場の急激な変動に関係したコア表面流を原因とする地球回転変動の研究」と、[ii]「マントル対流と氷床変動の効果を考慮した極移動評価に基づくマントル対流の時間変化の研究」に基づき、地球回転変動のメカニズム、マントル深部と内核の粘性率、マントル深部と核の電気伝導度、内核表面での半径方向(radial成分)の磁場強度、マントル対流の時間変化に関する研究を遂行し、地球内部ダイナミクス、コア-マントルカップリング、Chandler wobbleの励起、短周期(数年以下)のコアダイナミクスの研究に貢献することを本研究の目的とする。本年度は,主に,以下の2項目の研究を推進した。(1) Chandler wobbleの減衰と地球の潮汐変形により, (i)D”層がマントル対流の下部熱境界層,(ii) D”層内で小規模の対流が生じている,という2つのモデルに基づき,温度依存性を考慮したD”層の粘性率構造を評価した。得られた深さ依存性を考慮した粘性率構造に基づき,D”層内の温度上昇,コア-マントル境界の温度,コアからマントルへの熱の輸送等に関する新たな知見をまとめ,2012年度に国際誌に公表した。(2) マントル対流と氷床変動の効果を考慮した極移動評価に基づくマントル対流の時間変化の研究の研究においては,現在観測されている極移動は過去2万年スケールによる氷床変動とマントル対流の影響以外に, (a)最近の地球温暖化に伴う大陸氷床や山岳氷河の融解と(b)今年度得られた低い粘性率をもつD”の影響が重要であることが判明した。(a)に関しては,既に結果を得て現在国際誌に投稿中である。(b)のD”層の影響に関してはほぼ結果を得て現在論文作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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