2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22540441
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
松本 晃治 国立天文台, RISE月探査プロジェクト, 准教授 (30332167)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花田 英夫 国立天文台, RISE月探査プロジェクト, 准教授 (60132677)
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Keywords | 内部構造 / 測地 / 惑星探査 / 月・惑星回転 |
Research Abstract |
・次期月探査計画SELENE-2の軌道・重力場解析にはNASA Goddard Space Flight Center (GSFC)が開発したGEODYN IIというソフトウエアを用いる予定である。GEODYN IIは「かぐや」の相対VLBIデータも解析した実績があるソフトウエアであるが、扱える観測量として逆VLBIが組み込まれていなかった。2010年9月に研究代表者の松本と研究協力者のGoossensが開発元のNASA GSFCを訪問し、David Rowlands氏およびFrank Lempine博士の協力のもとにソースコードを改修して、逆VLBIを観測量として組み込んだ。 ・逆VLBI観測システムのうち、月ミッションにおける観測の成立性を左右する月面アンテナには耐低温性が要求される。要素技術検討として、小型・軽量かつ-200~120℃の広い温度範囲に耐性を有する給電回路の検討を実施し、ボンディングによる接続が最適であるという結論を得た。 ・1次元月内部構造モデル(密度・横弾性率・体積弾性率の鉛直プロファイル)からk2を計算するプログラムを整備し、核の半径と状態(流体か固体か)によってk2がどのように変わるかを調べた。 ・SELENE-2における相対VLBI観測により期待されるラブ数k2の精度を数値シミュレーションによって見積もった。周回衛星のアーク長が2週間、ミッション期間が3ヶ月の場合、約1%の精度が達成できる見込みが示された。
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Research Products
(1 results)