2012 Fiscal Year Annual Research Report
スペクトル取得型オゾンゾンデによるオゾン、二酸化窒素、二酸化塩素、一酸化臭素観測
Project/Area Number |
22540457
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
村田 功 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (00291245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠羽 康正 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10295529)
中川 広務 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (30463772)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オゾン / 超高層大気環境 / 気球観測 |
Research Abstract |
我々の研究室では、独自に開発した光学オゾンゾンデを宇宙科学研究所の薄型高高度気球と組み合わせて上部成層圏オゾン高度分布観測を1994 年から行ってきたが、本研究は申請者らが平成19-21年度に基盤研究C「スペクトル取得型光学オゾンゾンデの開発」により開発した、二酸化窒素、OClO, BrOも測定可能な新型観測器を用いてオゾンと二酸化窒素の同時観測を行い、再注目されているオゾンホール反応系の解明に資する観測を実証することを目的としていた。 しかし、平成22年度の観測直前に新型観測器のデータ書き出しが停止する問題が発生し、この年の観測は断念した。平成23年度には原因をほぼ解明し、強烈な電磁ノイズが発生した場合には装置の停止を回避できないことが分かったので、万一装置が停止した場合は数秒後に自動的に再起動するよう回路等の改修を行った。 平成24年度は、まずノイズ発生器等を用いて試験を行い、装置が停止しても確実に再起動することを確認した。その後、宇宙科学研究所の真空チャンバーや恒温槽を使用して装置の温度・気圧試験を行い、観測器に若干の改修をして観測に備えた。本年度は9月に北海道大樹町での放球が予定されていたので、8月末から大樹町で観測準備を進めた。準備は問題なく進んだが、本年度は太平洋高気圧が例年になく長く勢力を保ったせいか大樹町付近の風向が全く観測に適した状況にならず、結局9月後半まで待った結果観測を断念した。今回は我々の気球のみならず予定した気球観測は全て中止となったが、これは初めてのことで、かなり特殊な気象条件であったようである。 結局本課題の研究期間内に気球観測は行えなかったため、二酸化窒素については地上で日出時と南中時に測定したデータを用いて模擬的に解析を行い、成層圏コラム量は導出出来そうであることを確認した。その検討結果は宇宙科学研究所の大気球シンポジウムで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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