2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22540490
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮本 正道 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70107944)
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Keywords | 隕石 / 冷却速度 / 熱変成温度 / コンドリュール / 拡散 / 原始太陽系 / 化学的ゾーニング / カンラン石 |
Research Abstract |
コンドリュールの成因と冷却速度は、原始太陽系星雲モデルに重要な制限条件を与えるものである。冷却速度については、Dynamic crystallization experiment生成物の形態等を実際のそれと比較することで多くの研究がなされてきたが、この実験的方法では、冷却速度の「可能性」を示すだけで、実際のコンドリュールの冷却速度を示すものではない。本研究では、熱変成度の最も低い阻石中のカンラン石のFe-Mgゾーニング・プロファイルを用い、結晶成長も考慮し、冷却速度を求め、実際のコンドリュールの冷却速度範囲を決定する。この結果を用い、原始太陽系星雲モデルの検証を行う。さらに、母天体での二次的な熱変成を受けている阻石について同様の計算を行い、その熱変成の温度範囲と冷却速度を求め、阻石母天体モデルの検証を行う。 本年度は,熱変成度の低い普通阻石と炭素質阻石中のコンドリュールに含まれるカンラン石のFe-Mg化学的ゾーニングを測定し,そのデータに基づいて、主に拡散方程式を数値的に解く方法を用い,コンドリュール生成時の冷却速度と母天体内での熱変成温度と冷却速度を計算した。これらの結果,コンドリュールの種類によって,冷却速度がさらに異なることが明らかになった。また、母天体での熱変成について、岩石学的タイプ3の最高熱変成温度が約600度Cであることがわかった。 これらの計算に使用される一連のプログラムについて、多くの研究者が容易に使えるような新たなプログラムパッケージを作成し、それらの試用版を7-8名の研究者に試験的に配布し、使用状況について意見を聴取した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
化学的ゾーニング・プロファイルの測定やそれらを用いる数値計算も順調に進展している。また、多くの研究者が使用できるプログラム・パッケージの作成・試用も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画どおり、今までの研究方針を継続する。
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