2012 Fiscal Year Annual Research Report
共役ラジカルイオン二量体分子系の赤外吸収測定と電子-分子振動相互作用の解析
Project/Area Number |
22550005
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
坂本 章 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (90262146)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 赤外吸収スペクトル / ラジカルイオン / 2価イオン / シクロファン分子 / ラジカルイオン二量体 / 電子-分子振動相互作用 |
Research Abstract |
本研究では,ラジカルイオン二量体や二量体分子系(シクロファン類)のラジカルイオン・2価イオンの赤外吸収スペクトルを測定し,分子間での電荷移動を誘起する分子振動モードの観測と電子-分子振動相互作用の解析を推進する.平成24年度に行った主な研究課題は,次の3項目である. 1. 低温で二量化したラジカルイオン二量体の赤外吸収スペクトルの測定と電子-分子振動相互作用の解析 これまでに電子吸収分光法と電子スピン共鳴法から二量化が報告されている,2,5''-ビス(メチルチオ)テルチオフェンのラジカルカチオン,ラジカルカチオン二量体,2価カチオンを対象として,その赤外吸収スペクトルの測定と量子化学計算に基づく解析を行った. 2. チオフェン五量体とその橋架け二量体のラジカルカチオンと2価カチオンの赤外吸収スペクトルの測定と解析 側鎖にオクチル基を有するチオフェン五量体(キンクチオフェン)とその橋架け二量体のラジカルカチオンと2価カチオンを対象として,赤外吸収スペクトルの測定を行った.量子化学計算を併用して,分子振動に伴う電荷のやり取りを反映する赤外吸収バンドの存在とその機構を解析した. 3. シクロファン系分子のラジカルイオンと2価イオンの赤外吸収スペクトルの測定と解析 [34](1,2,4,5)シクロファン(4つの橋架けアルキル鎖の炭素数が3)のラジカルカチオンの赤外吸収スペクトルの測定と解析を行った.ナフタレンやビフェニルなどの共役分子2個を,アルキル鎖で結合したシクロファン系分子(ナフタレノファン,ビフェニロファンなど)の合成を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Coordination structures of Mg^<2+> and Ca^<2+> in three types of tobacco calmodulins in solution: Fourier-transform infrared spectroscopic studies of side-chain coo- groups2013
Author(s)
N. Suzuki, L. F. Imai, Y. Kato, K. Nagata, Y. Ohashi, K. Kuchitsu, M. Tanokura, A. Sakamoto, M. Nara, M. Nakano, and N. Yonezawa
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Journal Title
Biopolymers
Volume: 99
Pages: 472-483
DOI
Peer Reviewed
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