2012 Fiscal Year Annual Research Report
14族元素を含む新規アトラン型分子の合成と特異な電子系の発現
Project/Area Number |
22550037
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
河内 敦 広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70260619)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 有機ケイ素化合物 / 有機亜鉛化合物 / クロスカップリング / ビフェニル化合物 |
Research Abstract |
o-(フルオロシリル)フェニルメタル化合物を用いたクロスカップリング反応の開発 われわれは,o-(フルオロジメチルシリル)フェニルリチウムの対カチオン部分をLiからZnに変換すると, 熱的安定性が向上することを見出している。本研究では, ケイ素原子上に立体的により嵩高いi-Pr基を導入したフェニルリチウムとZnCl2との反応によってジアリール亜鉛を合成し, アリールハロゲン化物とのクロスカップリング反応を検討した。 フェニルリチウムのエーテル溶液にZnCl2のエーテル懸濁液を加えてジアリール亜鉛を系中で調製した。パラジウム触媒としてPd2(dba)3・CHCl3, リン配位子としてTFPを用いたところ, ヨードベンゼンとのクロスカップリング反応はEt2O-THF混合溶媒中, 室温4時間で完結することがわかった。この反応条件を用いて, ベンゼン環のパラ位にNO2, OMe, F, Clを有する基質についてカップリング反応を検討した。その結果, パラ位に電子求引基であるニトロ基をもつ基質では収率80%, 電子供与基であるメトキシ基をもつ基質では収率53%で対応するビフェニル体が得られた。また, パラ位にフッ素や塩素原子をもつヨードベンゼンでは, カップリング反応はヨウ素側で選択的に起こり, 対応するビフェニル体を収率60%で与えた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)