2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22550042
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
清水 敏夫 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (50192612)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | クラウンエーテル / 不飽和環状化合物 / 分子修飾 / 包接挙動 / ホスト・ゲスト化学 / チアクラウンエーテル |
Research Abstract |
クラウンエーテルの酸素原子を硫黄原子に置き換え、全ての炭素鎖をシス二重結合に固定した不飽和チアクラウンエーテルおよび不飽和セレナクラウンエーテルを合成し、その構造および反応性を検討してきた。一方、これらの不飽和クラウンエーテルの二重結合部が縮環した化合物は、ヘテロ原子による配位の他に縮環した芳香環による配位も考えられ興味深い化合物であるが、その合成例はほとんど無かった。昨年度の研究で、18員環のベンゼン縮環型不飽和チアクラウンエーテルの合成に成功した。本年度は、更に員数の異なるベンゼン縮環型不飽和チアクラウンエーテルの合成を試み、その基本的性質を検討した。 18員環のベンゼン縮環型不飽和チアクラウンエーテルは一段階の反応で合成が可能であったが、更に員数の多い化合物は一段階の反応による合成法では得られなかったので、段階的な合成を試みた。その結果、新規な24員環ベンゼン縮環型不飽和チアクラウンエーテルの合成に成功した。既に得られている18員環化合物と共に、可視・紫外吸収スペクトル、酸化還元挙動を調べ、基本的物性を明らかにすると共に員数の違いによる性質の違いを明らかにした。以上の研究により、硫黄の配位と芳香環の配位という二つの配位場を持つ新規なホスト分子を合成することができ、構造および基本的性質を明らかにすることができた。 これらの研究成果は既に、国内外の学会で報告しており、今後論文として発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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