2012 Fiscal Year Annual Research Report
ポリオキソメタレートの反応場での超分子金属錯体の構築
Project/Area Number |
22550065
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
野宮 健司 神奈川大学, 理学部, 教授 (80119354)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ポリオキソメタレート / 超分子金属錯体 / 欠損種 / 反応場 / チタン / ジルコニウム / ハフニウム / 金 |
Research Abstract |
1.ポリ酸塩の反応場でのジルコニウム(IV), ハフニウム(IV)の超分子性クラスターカチオン種の合成とルイス酸触媒作用-Keggin型やDawson型ポリ酸塩の一欠損種や三欠損種 などを水溶液中でZr4+やHf4+イオンと反応させて、ポリ酸塩欠損種でサンドイッチされたZr4+やHf4+イオンの2 核や4核のクラスターカチオン種を合成し、構造解析を行った。酸化触媒反応 (オレフィンのエポキシ化)やルイス酸触媒反応 (向山アルドール反応など) に対する触媒活性および生成物の立体選択性を調べた。 2.ポリ酸塩の反応場での超分子性チタン(IV)錯体の合成-Dawson型ポリ酸塩のチタン(IV)三置換体は、単量体は知られておらず、二種類の四量体(架橋あり、架橋なし)として知られている。最近、我々は架橋あり四量体から単量体が誘導できることを見いだした。本研究では、Dawson型ポリ酸塩チタン(IV)三置換体の単量体の合成法を明らかにし、それを用いて種々の新規ポリ酸塩の形成を調べた。 3.ポリ酸塩の反応場での超分子性金(I)クラスターカチオン種の合成-金(I)/カルボン酸/ホスフィン系の錯体(カルボン酸=2-ピロリドン-5カルボン酸、5-オキソ-2-テトラヒドロフランカルボン酸など;ホスフィン = PPh3, P(o-tolyl)3, …など)は、Keggin型ポリ酸塩[PW12O40]3-の存在下で速やかにカルボン酸配位子を外し、その際、中心に酸化物イオン (μ4-O原子)をカプセル化したホスフィン金 (I)のクラスターカチオン種が形成されることを発見した。この反応の機構を明らかにするために、ポリ酸塩の酸性度(フリーアシッド型とナトリウム塩)、ポリ酸塩の負電荷、ホスフィン配位子の置換基の位置および種類などを変えて、形成される金(I)クラスターを詳細に調べた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(25 results)