2012 Fiscal Year Annual Research Report
液体クロマトグラフィーによる生体由来高親水性化合物の超高性能分離法の開発
Project/Area Number |
22550074
|
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
池上 亨 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (20301252)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | HPLC / シリカモノリス / 重合修飾 / 高親水性化合物 / 高性能分離 |
Research Abstract |
(1) 超高性能のHILIC型、WCX型、WAX型の修飾を施したカラムを調製した。 理論段数50万段のカラムを調製することを目標に掲げた。本申請のカラム製法では、長さ1~2mのシリカモノリスキャピラリーカラムを作成することは比較的容易であり、実現可能であると考えた。実際には、理論段高6ミクロンのHILIC型カラムが調製できており、これを3本連結すれば理論段数50万段を発現可能であることが示された。HILIC型の固定相の中でも、水素結合受容体を含む構造が、親水性化合物の保持が大きく、かつ分離対象の構造選択性も高いことが明らかになった。複素環を含むメタクリレートポリマーで重合修飾した際に、市販の固定相を遥かに上回る親水性保持を発現する固定相の開発に成功した。これをシリカモノリスキャピラリーカラムに修飾した場合、ウリジル酸の異性体のように非常に困難な分離対象も、その高性能分離能に基づく分離能力の発現によって可能となった。 (2) 弱いイオン交換型カラムに用いる、新規選択部位の検討 従来、アニオン交換型のイオン交換クロマトグラフィーは、アミノ基かアンモニウム基のアニオン交換作用を利用してイオン性化合物の分離を行ってきた。アニオン中心の表面あたりの正電荷密度を下げることにより、イオン性化合物の保持を低下させることを目指した新規選択部位の探索を行った。具体的にはリンのオニウム塩を結合したカラムを調製した。ホスホニウム塩を結合したカラムによるヌクレオチドの保持が、アンモニウム塩型に比べて低下することが分かった。これはDNA断片など、イオン交換基が多数含まれる化合物の分離を行うためには有用な性能を持った分離媒体であると考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)