2012 Fiscal Year Annual Research Report
微小液滴反応場の構築と迅速・多項目生化学分析システムの開発
Project/Area Number |
22550079
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
内山 一美 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (40151899)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | インクジェット / 微少液滴反応 / ナノ粒子 / フォトニックバンド / 酵素免疫測定法 |
Research Abstract |
1)微少液適正性の高精度化:種々の表面張力,粘度,基板濡れ性を持つ溶媒の吐出特性をインクジェット駆動条件とともに詳細に検討。溶媒,溶質の種類とインクジェットの吐出特性,および微少液滴反応映え液滴を適用する際の液滴数,液滴間の距離の最適化,種々の粒径のナノビーズ懸濁液の吐出特性を明らかにする。 2)規則配列構造体の作製:再現性の良い規則配列構造体の作成条件を確立。機械的安定性向上のため,ポリスチレン微粒子では加熱・部分融合又は化学固定化を行うとともに,PDMS基板とも結合させることで更に高い安定性を得る。シリカナノ粒子は疎水化処理ガラス基板上に作製し,化学的に微粒子相互およびガラス基板を溶着・連結し安定な構造体とする。構造体表面に抗体を化学的固定又は物理的に固定化し,非特異的吸着防止のためブロッキング後,大表面積の表面抗体反応場を実現する。 3)単分散ナノ粒子の合成:ナノ粒子の安定で比較的大量の合成方法を確立し,規則配列構造体の作製に供する。粒径の精密な制御,自己組織化による配列性向上のための分散試薬についても検討する。 4)規則配列構造体を用いたイムノアッセイシステム:2)で作製した規則配列構造体ドットアレイあるいは規則的な貫通孔を持つキャピラリープレート表面での抗原・抗体反応に基づく微少液滴を用いた酵素免疫測定法を行う。規則配列構造体を用いたことによる感度向上とダイナミックレンジの拡大を検証する。また,構造体毎に複数の抗体を固定化することで,多項目酵素免疫測定法を実現する。 5)三次元規則配列構造体のノンラベル計測:規則配列構造体のフォトニックバンドは超シフト量と構造体表面のタンパク質吸着量の関係を明らかにする。規則配列構造体表面に固定化した抗体に対して,抗原抗体反応を行った場合のストップバンドは長のシフト量を測定することで色素標識抗体や発色試薬が不要なノンラベル計測を実現する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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