2012 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内微小器官局在化蛍光プローブを用いた正味の細胞内抗酸化活性測定
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22550087
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
塩路 幸生 福岡大学, 理学部, 准教授 (80291839)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 可視化 / 細胞・組織 / ストレス / 抗酸化 |
Research Abstract |
(1)ミトコンドリアに局在化し、近赤外領域に蛍光波長をもつ過酸化物感受性BODIPY誘導体の合成:BODIPY骨格を有し、過酸化物感受性センサー部位としてジアリールホスフィン部位をもつ蛍光プローブを合成した。その化合物は電荷移動型の蛍光強度変化を示し、過酸化物と反応して蛍光波長のシフトとともに1.2倍の蛍光強度の増加が見られる。本化合物をミトコンドリアに局在化させるためにトリアリールホスホニウム塩を結合させ、ミトコンドリア膜の電位勾配に感応し、局在化させることを試みた。化合物の合成に関しては完了したが、実際に細胞導入実験を行ったとところその化合物のミトコンドリア局在性は我々が有するミトコンドリア局在型蛍光プローブのそれよりも低いことが明らかとなった。その原因として、本化合物の水溶性が低いこと、ならびに本化合物が有する脂溶性・親水性のバランスがミトコンドリア膜に局在化するのに適当でないことが危惧される。細胞導入方法の工夫などを検討している。 (2) DNAに局在化するROS感受性DAPI誘導体の合成: DNA染色剤として知られるDAPIに過酸化水素感受性のあるボロン酸エステル部位を結合させた蛍光プローブを合成した。得られた化合物はDNAと会合すると蛍光強度が増大し過酸化水素と反応することで蛍光強度が低下するいわゆるON-OFF型の蛍光プローブで、核外で生成した過酸化水素がDNA近傍に侵入すると蛍光強度が次第に低下するシステムが構築できた。実際の細胞実験を行うと本化合物の核内への侵入が確認できた。本化合物の細胞毒性については現在確認しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)