2012 Fiscal Year Annual Research Report
棒状高分子の示すスメクチック液晶相をテンプレートに用いたナノ構造構築と機能の解明
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22550108
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Research Institution | Chitose Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
大越 研人 千歳科学技術大学, 総合光科学部, 准教授 (60500139)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 液晶 / スメクチック相 / 枯渇作用 / 相分離 / 金属ナノ微粒子 / ナノラインパターニング / 可視光ワイヤーグリッド偏光子 / ニッケル無電解めっき |
Research Abstract |
本研究は、①分子量分布の非常に狭い棒状らせん高分子の形成するスメクチック相をテンプレートに用いた、スメクチック層間へのナノ相分離構造形成における自発的な構造形成のメカニズムを解明し、②発現する10-50 nmのメゾスコピック領域の層間隔を有する巨大スメクチック相を、基板上に高度に配向を制御して展開、テンプレートとして用いて、可視光ワイヤーグリッド偏光子への応用を検討することを目的として実施した。 前年度までに、①ほぼ定量的にスメクチック相の層間に分離することが分かっている、炭素数30の直鎖飽和炭化水素(アルカン)の結晶化によるマクロな相分離を回避するために、室温で液体である炭素数30の分岐アルカン(スクワラン)を用いて、スメクチック相に混合したときの枯渇作用による分離構造を、シンクロトロン放射光を用いた小角X線散乱(SR-SAXS)および原子間力顕微鏡(AFM)を用いて調べ、ほぼ定量的に層間に分離し、なおかつ基板上で高度に配向することを見出している。 本年度は、②製造プロセスでの結晶化によるマクロ相分離を回避できるこの構造を利用して、ミクロトームで切削した混合サンプルの超薄切片を工業的に用いられている酸性のパラジウム/錫コロイド触媒液→無電解ニッケルめっき液工程に通し、透過走査型電子顕微鏡(STEM)、エネルギー分散型X線分析(EDX)を用いて層間への選択的なめっき被膜の析出の確認を行った。類似の研究では分子中にアミンを導入している例が多く、アミンを導入した化合物を用いて検討を行い、スメクチック相の層間への定量的分離が起こることは確認したが、めっき被膜の選択的析出の観察にはいたっていない。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)