2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22550109
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宍戸 厚 東京工業大学, 資源化学研究所, 准教授 (40334536)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 高分子 / ホログラム / 光 / 液晶 / 力学解析 |
Research Abstract |
本課題では,光で駆動可能な液晶高分子周期構造体を作製し,光駆動型ホログラムの創製を行う。光応答性液晶高分子の三次元周期構造体に紫外・可視光を照射し,ナノ周期構造の可逆的な変形を誘起する新しい作動原理を用いることにより,ナノ光アクチュエーターや光スイッチを実現すると同時に,未知な点が多い高分子の微小変形現象を容易に解析する新手法を提供することを目的とした。 当該年度では,アゾベンゼンを含む架橋強誘電性液晶高分子フィルムの作製と光変形挙動を主に検討した。波長800 nmのフェムト秒パルスを架橋強誘電性液晶高分子フィルムに照射することにより,フィルムが屈曲する事があきらかとなった。フィルム吸収帯を持たない近赤外光を用いても屈曲を誘起出来る事から,三次の非線形光学効果である二光子吸収によりアゾベンゼンの異性化を誘起すると考えている。体内においても駆動する新規の光アクチュエーターとして応用が期待出来る。一方,このフィルムは微弱ながら二次の非線形効果である第二次高調波発生(SHG)を示す事も明らかとなった。アゾベンゼンの異性化に伴いSH強度は大きく変化し,従来と比較して大きなコントラストを示す高性能光スイッチング素子として機能することがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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