2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22550110
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 敬人 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90126954)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | トポケミカル共重合 / 高分子合成 / 固相重合 / 分子性固体 |
Research Abstract |
1)メトキシ(1a)、エトキシ(1b)、パーフロロフェノキシ基(1c)を有する7,7,8,8-テトラキス(アルコキシカルボニル)キノジメタン(1)とキノン類(1,4-ベンゾキノン(BQ)、p-クロラニル(PCA)、DDQ)、キノンジイミン(2)、N-シアノ-7,7-ジシアノキノンメチドイミン(BMI)との共結晶作製を検討した。1a/DDQ, 1b/DDQ, 1a/BMI, 1b/BMI及び1c/BMI系で共結晶を得ることが出来た。1a/DDQと1b/DDQ系共結晶の熱固相重合は溶融重合であり、光固相重合は進行しなかった。結晶構造解析から、結晶中で分子は重合が進行する交互積層配列にはなっていないことが原因であることが分かった。1a/BMI, 1b/BMI及び1c/BMI系の共結晶では、結晶の形を維持しながら熱及び光で固相重合が進行した。粉末X線測定から、非晶質の交互共重合体が生成し、トポケミカル共重合ではなかった。1a/BMI系共結晶の結晶構造解析から、分子は結晶中で交互積層配列しているが、一方向に直線的に一軸上には並んでいないことが原因であることが明らかになった。トポケミカル共重合が起きる条件は、結晶中で分子が交互積層し、一軸方向に直線的に配列し、反応点間距離が、4Å以下であることが明らかとなった。 2)エステル基として光学活性な(l-メンチル基)を有する7-シアノ-7-(アルコキシカルボニル)-1,4-キノンメチドを合成し、その光固相重合を検討した。収率は低いが、不斉アニオン重合(Mn=2000)で検討した場合に比較し分子量が高く(Mn=4600)かつ旋光度の大きな重合体を得ることができた。主鎖への不斉誘導の可能性を示す結果が得られたが、光学活性基脱離することが出来ず不斉誘導の程度を決定することはできなかった。また、良質の単結晶を得ることが出来ず結晶構造解析も出来なかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)