2012 Fiscal Year Annual Research Report
新奇ポリマクロモノマーの形態と溶液構造に関する研究
Project/Area Number |
22550111
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 洋 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90243162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉崎 武尚 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90230705)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ポリマクロモノマー / 櫛型高分子 / 剛直性パラメター / 希薄溶液物性 / 平均二乗回転半径 / 液晶性 |
Research Abstract |
本年度は種々の化学構造を持つポリマクロモノマー(PM)に対して,下記の研究を行なった. 側鎖重合度が110のポリスチレン(PS)からなるPM (F110) のジクロロメタン溶液について液晶相が出現する濃度(cI)および等方相が消失する濃度(cA)を調べた.cI, cA共に分子量の増大と共に減少した.この傾向は,側鎖重合度33(F33)および65(F65)に対して以前に得た結果と一致した.ただし,同分子量で比較すると,cI, cA共に側鎖重合度の増大と共に小さくなった.今回得たF110に対するデータをみみず鎖モデルに基づく尺度可変粒子理論による計算結果と比較した.その際,単位主鎖経路長あたりの分子量MLと主鎖剛直性パラメターλ-1には,同サンプルの希薄溶液に対するデータから見積もった値を用いた.主鎖末端付近の側鎖が主鎖経路長を見かけ上長くする末端長δを希薄溶液測定から求めた値の約半分にしたときに,計算値が実験値を最も良く表わした.これは,F33, F65においてはδを0としたときに計算値を実験値を最も良く表わしたことと異なった. これより,側鎖重合度が長くなるに伴い,主鎖末端付近の側鎖が液晶性に関与することがわかった. 側鎖重合度が65のPSからなるPMをスルホン化し,ポリスチレンスルホン酸ナトリウムからなるPMを得た.この試料の平均二乗回転半径の分子量依存性を,サイズ排除クロマトグラフィーに接続した多角度光散乱光度計を用いて調べた.得たデータをみみず鎖モデルに基づく理論を用いて解析した.その結果,スルホン化前にくらべて,λ-1は約2.3倍,dは約2倍となることが分かった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)