2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22550115
|
Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
益山 新樹 大阪工業大学, 工学部, 教授 (30157218)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正治 大阪工業大学, 工学部, 講師 (30374903)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | グリーンケミストリー / Oxone / 酸化反応 / エポキシ化反応 / 機能性樹脂 / 両親媒性樹脂 / 水媒質中の有機反応 |
Research Abstract |
操作が簡単で安全性が高く、環境低負荷の酸化反応システムの開発を目的として、末端にカルボニル基を有するオリゴエチレングリコール構造をグラフトしたポリスチレンベースの機能性両親媒性樹脂を設計・合成し、Oxone 水溶液中でのアルケンのエポキシ化の反応場としての有効性を、様々な角度から検証した。 3 年目の今年度は、4 成分モノマー共重合体からなる標的樹脂において、Oxone 酸化を促進する役割を担うカルボニル基を含有するモノマー(ユニット A)の構造最適化を図り、合わせて、ダミーの親水基を含有するモノマー(ユニット B)、疎水性部分としての役割を担うスチレンモノマー(ユニット C)、および、架橋剤としての役割を担うジビニルベンゼン構造を有するモノマー(ユニット D)の最適配合比率も確立することをめざした。 α-メチルスチレンの Oxone 緩衝水溶液中(pH11)でのエポキシ化における基質転化率を指標として、合成した一連の機能性両親媒性樹脂の反応場としての有効性を検証した。その結果、ユニット A では、昨年度までに検討したテトラエチレングリコール由来のグラフト鎖よりも、より親水性の高いヘプタエチレングリコール由来グラフト鎖のものが高い反応促進効果を示した。系中で Oxone と反応して反応活性種 1,2-ジオキシランを生成するカルボニル基近傍は、親水性環境にあることが望ましいと考えられる。また、ヘプタエチレングリコール由来グラフト鎖を有するユニット A を用いた場合、ダミーの親水基を有するユニット B の配合は不要であり、その場合、ユニット A : ユニット C : ユニット D = 48:50:2(配合モル比)からなる 3 成分共重合体樹脂で、基質転化率 100% を達成した。以上の知見より、本研究の機能性両親媒性樹脂の水中酸化反応場としての有効性が実証された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|