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2012 Fiscal Year Annual Research Report

水溶性シアン化物イオン認識レセプターの合成と機能評価

Research Project

Project/Area Number 22550116
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

伊藤 和明  山形大学, 理工学研究科, 教授 (80250950)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywordsアニオン認識 / 検出試薬 / ゲル化
Research Abstract

シアン化物イオンは極めて高い毒性を持つにもかかわらず、様々な工業分野で利用されている。そのため高感度で汎用性のあるシアン化物イオン検出試薬の開発が求められている。既に、幾つかのシアン化物イオン検出試薬が開発されているものの、高い選択性と水溶性を兼ね備えた例はない。
本研究では、シアン化物イオンの高い求核性と、他のアニオン類に比べ低い水和熱から水中あるいは水混合溶媒系でのシアン化物イオン検出試薬開発を目的とした。その際に活性化されたカルボニル基を持つジアシルカルボヒドラジド誘導体を合成し、その水溶性シアン化物イオン認識レセプターとしての機能評価を行うことを目的としている。
昨年度までに、ジアシルカルボヒドラジド誘導体の合成法を確立し、有機溶媒系および水溶液系に於いて極めて高感度なシアン化物イオン検出が実現した。特にニトロ基の導入により、認識に伴う著しい色調変化が起こり、溶媒としては、アセトニトリルやDMSOなどでは競合イオンによる影響が観測されたが、メタノール~90%含水メタノールまで溶媒極性を変化させても影響なく、選択的にシアン化物イオンを検出した。また、メタノール~90%含水メタノールの溶媒では、競合イオン存在下でもほとんど影響を受けず、選択的にシアン化物イオンが検出できることを明らかにした。
本年度は、芳香環上に長鎖アルキル基を導入した化合物を合成した。この化合物は幾つかの有機溶媒中でゲルを形成するとともにシアン化物イオンの添加に伴いゾルへと変化した。このような現象は、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硝酸イオン、硫酸水素イオンでは認められなかった。シアン化物イオンの水溶液の添加に於いても、ゲルからゾルへの変化が認められ、目視で簡易にシアン化物イオンを定性および定量できることを明らかにした。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Book (1 results)

  • [Book] 「ゲルの作成・評価と高機能化検討例集」の第1章・第2節の「カルボヒドラジド誘導体の合成とゲル化特性」を分担(掲載確定(2013年8月末出版予定))2013

    • Author(s)
      伊藤和明(分担)
    • Total Pages
      未定
    • Publisher
      株式会社技術情報協会

URL: 

Published: 2014-07-24  

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