2010 Fiscal Year Annual Research Report
光誘起電界による分子配向変化を原理とするホログラム記録材料
Project/Area Number |
22550166
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
佐々木 健夫 東京理科大学, 理学部, 教授 (80261501)
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Keywords | 高分子 / 非線形光学 / 記録材料 / ホログラム |
Research Abstract |
レーザー光の干渉によって生じる電界(内部電界)を分子配向変化に変換して記録する,新しい書き換え可能なホログラム記録材料の開発を行った。光導電性色素と電荷補足剤,D-π-A色素(電子供与基-π電子系-電子吸引基という構造の,双極子モーメントの大きな色素)を含む透明材料中で光を干渉させると,干渉縞の明部と暗部との間に電界が発生する。この電界によってD-π-A色素の分子配向変化が生じて材料の屈折率が変化する現象がフォトリフラクティブ効果であるが,その屈折率変化は光照射を止めると消失してしまう。本研究では形状を工夫したD-π-A色素を用いることで,この分子配向変化を固定化し,フォトリフラクティブ効果によるホログラムを記録する新しい材料を開発した。フォトクロミック色素や光化学反応を用いる一般のホログラム材料と異なり,ほとんど吸収を持たない透明材料にすることができるため,材料内部に3次元情報を書き込むことが可能である。
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Research Products
(3 results)