2010 Fiscal Year Annual Research Report
メソポーラスシリカにおけるシップ・イン・ボトル合成法の確立と高機能表面の創出
Project/Area Number |
22550179
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
吉武 英昭 横浜国立大学, 工学研究院, 准教授 (20230716)
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Keywords | メソ細孔性シリカ / グラフト法 / シップインボトル合成 / オキシアニオン / 吸着 |
Research Abstract |
ストレートチャンネルのメソ細孔性シリカMCM-41(細孔径2.7nm)、SBA-15(細孔径7.5nm)および三次元連結構造のメソ細孔性シリカMCM-48(細孔径2.6nm)、KIT-6(細孔径7.0nm)を合成して研究の担体のシリカとした。2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリエトキシシランをそれぞれ室温で拡散させた後に120℃に昇温し、表面反応を起こすモードと、混合語直ちに昇温、表面反応を起こすモードの2つのモードを比較するため、Cu(II)錯体を利用した。すなわち、最初にメソポーラスシリカ内にCu(II)を塩化物から導入、2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリエトキシシランを室温拡散させた後、昇温する方法と、最初にCu(II)と2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリエトキシシランを室温反応させてからメソポーラスシリカと120℃で反応させる方法を生成した表面化学種をCHN元素分析法、電子スピン共鳴法、紫外可視分光法などにより分析、オキシアニオン吸着実験を行うことにより比較した。MCM-41で2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリエトキシシランとCu(II)の量論比を1:1と1:2で混合したところ、生成した表面構造は前者の方法による生成物よりも後者の方法による生成物の方が、均一であった。またクロム酸の吸着においても、ともに量論的な吸着を示したのは後者の方法であった。担持量も後者の方法が大きかった。一方、SBA-15を用いた場合、MCM-41でみられた差は全て小さくなった。
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