2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22550182
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
矢澤 哲夫 兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50347522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大幸 裕介 兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70514404)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ガラス / 分相 |
Research Abstract |
(1)分相構造および分相ダイナミクス 燃料電池用電解質として重要なリンケイ酸ガラス系に焦点をあてて検討を行った。当該ガラスのSpring8のSynchrotron radiation X-ray diffraction (SRXRD)の解析により、P=Oと添加したMg及びCaの配位状態とプロトン導電性との関連性を見いだした。さらに、当該ガラスの分相構造中にSnP2O7結晶を析出させることによって、著しいプロトン伝導性の向上が見られた。また、ゾルゲル法によって作製したフェニル基含有ガラスについて、コートするプラスチックス基板の当該ガラスの分相に及ぼす効果を明らかにした。 (2)分相構造の特徴を生かしたガラスの機能性向上 ①発光特性 分相構造中にYBO3:Eu3+ 赤色発光ナノ結晶を析出させる際に、当該ナノ結晶のY3+ の位置にLa3+ やSm3+ などイオンサイズの違う希土類イオンを置換することによって、当該ナノ結晶に歪みを与え、発光強度、発光特性の変化を検討したが、これらイオン添加による構造の歪みに基づく発光強度の増大は観測されなかった。②イオン伝導性 今年度も昨年度に引き続いて、分相により誘起される高極性の連通空間をプロトン伝導のパスとする新しい燃料電池電解質ガラスの作製を試み、白金電極を蒸着したガラスに水素雰囲気下で直流を印加し、電場による効果について検討した。さらに、ガラスに高い成形性を付与するアルカリ土類金属イオンの添加効果の検討を、Mg及びCaについて行い、Caを添加した場合の方が2桁程度、プロトン導電率が高いことを見いだした。③高効率光触媒 アナターゼ型チタニア結晶析出の条件を検討した結果、TiO2-SiO2-B2O3-K2O系ガラスにおいて、アナターゼ型チタニア結晶が単相にて析出することを明らかにしたが、光触媒能の向上も顕著には見られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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