2012 Fiscal Year Annual Research Report
ポリマーミセルを利用した高屈折・透明性無機/有機ハイブリッドの作製とその応用
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22550199
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
吉永 耕二 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00040436)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 高屈折 / 透明 / ポリマーミセル / ハイブリッド材料 / ナノ粒子 / ブロックポリマー |
Research Abstract |
1. 前年度の研究結果において、酸化ジルコニウム/ポリ(メタクリル酸メチル)ハイブリッドフィルムは高透明であったが、その屈折率が計算値よりも低くなったので、酸化ジルコニウム粒子の結晶性を高めるために、この酸化物前駆体を含有したポリ(メタクリル酸メチル)とポリ(アクリル酸)のコポリマーの逆ミセルのトルエン溶液を超臨界二酸化炭素中で加熱して結晶化を向上させる手法を着想した。このミセル溶液を15 Mpaでの二酸化炭素加圧下、170℃で加熱して、ミセル形成状態が維持される最適条件を見出した。 2. また、20 nmサイズの結晶性酸化ジルコニウムナノ粒子の分散溶液を入手して、これをポリ(メタクリル酸メチル)とポリ(アクリル酸)のコポリマーの逆ミセルのトルエン溶液へ取り込ませて、ハイブリッド化を実施した。この方法によって作製したハイブリッドフィルムの屈折率は計算値とほぼ一致した。 3. 前年度の研究結果より、フィルム作製時の酸化亜鉛ナノ粒子の凝集を防ぐために、このナノ粒子とブロックポリマーのポリアクリル酸部位間の共有結合を形成させることを意図して、その前駆体を含む逆ミセルのトルエン溶液を超臨界二酸化炭素中、170 ℃で加熱する手法の応用を実施し、ナノ粒子が凝集しない最適な条件を確立した。 4. ブロックポリマーの逆ミセル溶液を超臨界二酸化炭素中で加熱する上記方法は、銀ナノ粒子/ポリ(メタクリル酸メチル)ハイブリッドフィルム作製に応用できることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)