2012 Fiscal Year Annual Research Report
石英系プレーナ光波回路の位相制御および診断技術の研究
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22560033
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
高田 和正 群馬大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20359590)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | フォトニックネットワーク / 光制御 / 光干渉 / 位相誤差 / 誘導ブリルアン増幅 |
Research Abstract |
(1)位相誤差測定技術:スラブ導波路上の屈折率分布を精度よく導出するためには、各チャンネルにおける位相測定値の測定精度向上が不可欠である。アレイ導波路型回折格子ではチャンネルごとに光パワーが変化してしまい、干渉を利用した位相誤差測定技術における測定精度を正確に導出することは難しかった。そこで、今回、光路長差が240μmずつ増加する石英系導波路型マッハ・ゼンダー干渉計(MZI)を同一基板上に31台作製し、各MZIにおける両アーム間の位相差を当該干渉計により測定した。測定対象をMZIとした理由は、入射光パワーを2x2カプラで当配分できるため、光パワーの損失を最小限に抑えられるからである。実験では、各MZIに対しして位相を20回測定し、これらの測定値の平均値を求めた。この測定作業を10回繰り返し、位相測定値のばらつきを求めた。この結果、ばらつきに関する二乗平均平方根(RMS)は0.02radであった。測定系における光調整の最適化やサンプリング回路の最適化を行ったが、RMS値を向上させることはできなかった。 (2)ブリルアン増幅を利用した診断技術の開発:今回、ビーム径が4mmの炭酸ガスレーザを使用して強度変調を測定した。実験では、ビームエキスパンダーを用いてビーム径を16mmに拡大した後に、アパーチャーにて9mm径の部分のみ直線導波路に照射した。石英基板上に作製された導波路では、加熱後の緩和時間が200m秒程度と長いことを見出した。そこでレーザ照射の周期を5Hzに設定した結果、50度の温度上昇を誘起してもプローブ光の強度変調は0.3%まで抑圧できることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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